PCSを利用した覚えがないのに、なぜ関係する?
PCSは、保険会社などからロードサービスの受付・手配を受託する会社です。 保険会社へ事故や故障の対応を依頼したとき、裏側の業務をPCSが担当している場合があります。PCSと自分で契約した覚えがなくても、利用したサービスを通じて情報の接点が生まれます。受託業務と利用者情報
保険会社とPCSの名前が併記されていても、全契約者の情報が流出したという意味ではありません。利用した保険会社の発表で、委託された業務と対象条件を確認することが出発点です。
保険に加入しているだけで対象になる?
保険への加入と、PCSが担当したロードサービス案件を分けて確認します。 ソニー損保は、影響の可能性があるものをPCSへ委託した案件に限ると説明しています。加入していることやロードサービスの利用経験だけでは、PCSが自分の案件を担当したと判断できません。ソニー損保の対象範囲
アクサ損害保険は、PCSのシステムに自社の顧客情報が含まれることを説明していますが、11月2日の第1報では流出の有無と影響範囲は確認できていないとしています。「委託している」「情報が含まれる」「流出が確認された」は、それぞれ違う確認段階です。アクサ損害保険の調査状況
どの保険会社のお知らせを確認する?
次の表は、今回参照した2社の発表を比較したものです。取引先の全一覧や、顧客情報の漏えいが確定した保険会社の一覧ではありません。 表にない会社を対象外と判断せず、自分がロードサービスを依頼した会社の最新発表を確認してください。
| 保険会社 | 公表されたPCSとの関係 | 対象となり得る利用 | 確認済み・調査中の範囲 | 公式発表 | 確認日 |
|---|---|---|---|---|---|
| ソニー損保 | ロードサービス委託会社の一社 | PCSに委託したロードサービス案件 | 委託範囲を説明。契約者情報の持ち出し等は確認中 | 11月2日のお知らせ | 2026年11月4日 |
| アクサ損害保険 | ロードサービスの提携業者 | PCSのシステムに自社顧客情報を含むと説明 | 顧客情報の流出の有無・影響範囲は未確認 | 11月2日の第1報 | 2026年11月4日 |
上の確認日は資料を確認した日です。各社の調査が完了した日ではありません。対象条件や個別の案内の詳細は、出典欄から各社の公式発表・公式サイトで確認してください。
同じ委託先を使っていても、各社の対象範囲が同じとは限りません。サプライチェーン攻撃と委託先リスクの解説では、複数の事例から、サービス・情報・権限・機能のどこを確認すればよいかを比較しています。
どの利用履歴と照合する?
最初に、事故・故障の際にロードサービスを依頼した保険会社と、おおよその利用時期を手元の記録で振り返ります。受付時のメールやメッセージ、保険会社の利用履歴、事故・故障の対応記録などが手掛かりになります。
そのうえで、利用先の公式発表が示す業務・期間・対象条件と照合します。自分の記録にPCSの名前がないことだけで対象外とは判断できず、ロードサービスを使ったことだけで対象とも確定できません。 公表条件だけで自分の案件との対応が分からない場合の詳細は、利用した保険会社の公式案内を確認してください。
今回参照した資料から、全対象者への個別通知の開始・完了までは確認できません。通知が届いていることを前提にせず、発表を見て確認したい人も利用記録から整理できます。対象者への案内方針
ロードサービスは使える?情報への影響とは別?
顧客情報への影響と、ロードサービスの受付・出動状況は分けて読みます。 プレステージグループは、対象システムの停止中も代替運用で業務を継続していると説明しています。業務継続の説明
ソニー損保の11月2日付発表では、受付につながりにくい状況がある一方、受け付けた案件は遅滞なく出動しているとの説明です。業務継続を「受付に影響がない」、システム停止を「ロードサービス全体が停止した」と読み替えないようにします。現在の利用状況は利用先の最新発表で確認してください。受付と出動への影響
情報流出の経緯・情報項目・件数は、PCSの事件記事で説明しています。不審な連絡が来た場合は、送信者名だけで本物と判断せず、知らない会社からの漏えい通知についての説明も参照できます。