何が起きたか
PR TIMESは、同社のプレスリリース配信サービスの管理者画面に第三者が入り、不審なファイルを置いたと発表しました。管理者画面への侵入は2025年4月24~25日に確認され、攻撃者が置いたバックドアと、27~28日の残存プロセスを通じた攻撃も確認されています。同社の調査発表「1.内容」「3.経緯」
被害と影響
管理領域への侵入とバックドア設置は確認済みです。一方、個人情報や発表前のプレスリリースが外部に漏えいしたかは可能性として公表されています。個人情報の最大901,603件、発表前リリースの1,182社1,682件は、情報が漏えいし得た範囲であり、確定した流出件数ではありません。同社は、配信機能は正常に稼働し続け、顧客とシステムの実被害は確認していないと説明しています。同社発表「1」「2」
同社は不審ファイルとプロセスを停止し、侵入経路を遮断して、管理者画面にアクセスできるIPアドレスを制限しました。利用者にはパスワード変更を求めています。同社発表「4.本件の対応」「5.再発防止策」
その後、同社は2025年12月に新しい管理者画面への移行などを完了し、2026年3月16日に企業管理画面のログイン通知・履歴強化も完了したと発表しました。同日時点で顧客情報の不正利用は確認していないと説明しています。ただし、これは情報流出の有無が確定したという意味ではありません。同社の2025年12月の続報/2026年3月の続報
出来事の時系列
| 日付 | 出来事 |
|---|---|
| 2025年4月8~9日 | 同社が後の調査で偵察と推察したアクセス。攻撃の確定した開始日とはしない。 |
| 4月24~25日 | 管理者画面への不正アクセスとバックドアの設置。 |
| 4月25日 | 不審なファイルを検知し調査を開始。 |
| 4月27日深夜~28日早朝 | 残ったプロセスを通じた攻撃。 |
| 5月7日 | 同社が事件を公表。 |
| 2025年6月26日 | 再発防止策の追加計画を公表。 |
| 2026年3月16日 | 企業管理画面のログイン通知・履歴強化の完了を公表。 |
攻撃時の経緯は同社の初回発表「3.経緯」、その後の対策は2025年6月の続報と2026年3月の続報によります。
まだ分かっていないこと
個別の情報が実際に持ち出されたか、攻撃者が共有アカウントの認証情報をどう得たかは、今回確認した資料からは分かりません。2026年3月の続報も顧客情報の不正利用を確認していないという説明であり、外部流出がなかったという確定情報ではありません。2021年に同社が公表した発表前情報への不正アクセスとは、時期の異なる別事案です。
この事例から分かること
サービスが正常に動いていても、その管理者画面が侵害されることがあります。この事件では、稼働が続いたという事実と、管理領域が侵害されたという事実を分けて考える必要があります。同社発表「1.内容」
利用者向けの当時の案内: 同社はアカウントの安全性を高めるためパスワード変更を案内しました。これは侵入後の二次被害を減らす行動です。同社の発表