何が起きたか
クラウドサービスなどを提供するプロットは、2023年6月13日午前1時頃にランサムウェア攻撃を受けたと説明しています。クラウドサービスと社内システムが暗号化されて停止し、サービスを提供できない状態になりました。2024年1月に社名をCYLLENGEへ変更しており、現在の公式サイトにも旧社名で当時の障害情報が掲載されています。同社の調査報告(最終報)/社名変更の発表PDF
被害と影響
同社によると、攻撃者はサービス復旧と引き換えに身代金を要求し、拒否すれば窃取したアプリケーションのソースコードを公開すると脅迫しました。6月15日夜、攻撃者はソースコードをダークウェブ上に公開。同社の調査でも、掲載されたファイルが自社のソースコード管理システムから窃取されたものと確認されました。ソースコードの流出は確認済みですが、これを個人情報の流出と読み替えることはできません。 同社の調査報告(最終報)
同社は第三者専門業者の助言を受けながら、サービス基盤の安全性を確認して段階的に再開しました。8月8日時点では「Smooth Fileクラウド」とホスティングサービスを一部の顧客向けに再開していましたが、全利用者向けの再開ではありません。別の6サービスは8月中旬以降の再開予定とされ、一部利用者ではサービス停止が続いていました。予定を実際の復旧日とせず、「最終報」を全面復旧の意味にも使いません。同社の調査報告(最終報)
出来事の時系列
| 日時 | 出来事 |
|---|---|
| 2023年6月13日午前1時頃 | ランサムウェア攻撃によりクラウドサービスと社内システムが暗号化され、サービスが停止。 |
| 6月13日11:00 | 障害の第1報を掲載。 |
| 6月15日夜 | 攻撃者が窃取したソースコードをダークウェブ上で公開。 |
| 6月16日 | 第4.1報で侵入経路の可能性と暗号化の状況を説明。 |
| 8月8日 | 調査報告(最終報)を掲載。一部サービスは顧客ごとに再開し、一部の停止は継続。 |
時系列は同社の調査報告(最終報)と第4.1報に基づきます。
まだ分かっていないこと
参照した最終報からは、すべての利用者・サービスが復旧した日を確認できません。VPN機器からの侵入も「可能性が高い」との評価にとどまります。個人情報が実際に流出したかどうか、その件数も、参照した最終報からは確認できません。同社の調査報告(最終報)/第4.1報
この事例から分かること
クラウドサービスの提供元がランサムウェア被害を受けると、契約している利用者もサービスを使えなくなる場合があります。影響を受けた可能性のある人や組織は、運営会社の公式障害情報で、自分が使うサービスの復旧状況と代替手段を確認できます。同社の調査報告(最終報)