何が起きたか

日本医科大学武蔵小杉病院は、ナースコールシステムがランサムウェア攻撃を受け、病棟端末が動作不良になったと発表しました。病院の調査では、攻撃者は医療機器の保守用VPN装置の脆弱性を悪用して侵入し、ナースコールサーバー内のデータベースを窃取しました。病院の第5報

被害と影響

病院は2026年2月27日の第5報で、外来・入院患者約13万人と、職員・2021年以降の臨床実習医学生約1,700人の個人情報漏えいを公表しました。患者については患者ID、氏名、性別、住所、電話番号、生年月日などが対象です。初報の患者「約1万人」から、調査により対象が拡大しました。病院は、窃取されたデータが攻撃者側のリークサイトで公開されたことも確認したと説明しています。病院の第1報、第5報「2.漏洩した個人情報」「4.侵入経路及び漏洩の原因」

第5報時点で、カルテ情報、クレジットカード情報、マイナンバーカード情報の漏えいは確認されていません。ナースコールシステムはその後平常状態に回復し、同報時点で外来・入院診療と救急受入は通常どおりと病院は説明しています。病院全体の診療が止まった事案とは扱いません。病院の第5報

出来事の時系列

日時 出来事
2026年1月26日 病院の調査によると、攻撃者が保守用VPN装置を経由して侵入。
同年1月29日 ナースコールサーバー内のデータベースが窃取される。
同年2月9日午前1時50分頃 ナースコール設備の動作不良を覚知。
同年2月13日 病院が初報を公表。
同年2月27日 第5報で漏えい対象と原因を更新。
同年3月26日・4月9日 第6報・第7報で対象者への通知完了と窓口を案内。被害件数の再改定は示していない。

日時は第1報、第5報、第6報、第7報に基づきます。

まだ分かっていないこと

確認した発表からは、VPN装置の具体的な製品名・脆弱性番号や、約13万人という概数を超える患者の確定人数は分かりません。また、「カルテ情報などの漏えいを確認していない」は、それらの非流出が確定したという意味ではありません。病院の第5報

この事例から分かること

病院が後から公表した調査結果によって、漏えい対象は初報より大きくなりました。病院から通知を受けた人は、公式サイトや通知に示された窓口で最新情報を確かめてください。病院は、患者へ電話でクレジットカード番号やパスワードを尋ねることはないと注意を促しています。病院の第5報、第7報